バカラのジンクス!負け逃げができないのはなぜか?

【写真】G2E in The Venetian Macao Resort Hotel/マカオ(中華人民共和国)
バカラのジンクス!負け逃げができないのはなぜか?
バカラでよく聞くジンクス(JINX)の1つに、ゲームで勝って大きく収支がプラスに傾いているのに、さらにバカラ卓でゲームを続けてしまうことで利益の多くを失ってしまうというケースがあります。
いわゆる、負け逃げができないタイプのプレイヤーに多いジンクスの一つですが、なぜ彼らが負け逃げのタイミングを逃してしまうかというと、主に2つの原因が考えられると思います。
まず1点目は、バカラで負けが継続的に続くほどプレイヤーはさらにカッと熱くなり、たとえ勝ち越していても負け分を取り返したいと思う心理が働くからです。
基本的に、人間のゲームにおける心理というのは、勝っている時ほど的確に資金を守るように判断することができ、逆に負けが続いて損失を被っている時ほど資金を取り戻すべく危険な博打をしやすい傾向があります。(プロスペクト理論)
そのため、たとえ一度大勝ちを経験したとしても、再び勝利をもたらしてくれた卓に戻ってバカラをプレイし、次に負けが込んでくると簡単に財布の紐が緩んでしまい、アッと驚くような大きな金額でギャンブルをに手を出してしまうのです。
また、2点目として考えられるのが、バカラがカジノチップでしかプレイできないことでしょう。
バカラをプレイするために現金をカジノチップに変えてしまうと、とたんにカジノチップが玩具のように見えて金銭感覚に疎くなり、せっかくゲームで大きく勝ち越しても手軽なチップをわざわざキャッシュ化することなく、次の卓に移動して勝負を続けてしまう人が多いのです。
この状況は、2017年に巻き起こった仮想通貨バブルで、せっかく億万長者になったのに、それをフィアット化しなかったために「億られ人」に舞い戻った人たちの心理に非常に似ています。
バカラは、わずか100万円が、5,000万円にも1億円にも10億円にもなりうる破壊力を持っていますが、ある程度のところで負け逃げ(理想を言えば勝ち逃げ)ができないと、せっかく運良く大金を手に入れても、一瞬の隙にその多くを失ってしまいます。
「お金は稼ぐより守る方が難しい」…とビジネスの世界ではよく言われますが、バカラでもそのジンクスは当てはまるようです。