AIカジノディーラーに職を奪われる!?

【写真】ハスラーカジノ/ロサンゼルス(アメリカ)
コンピューターを使って、人間の知能と同等の機能を備えるAI(Artificial Intelligence/人工知能)が注目されていますが、これまで人工知能はSFやアニメだけの世界のものだと考えられてきました。
しかし、アメリカのIBMが開発した質問応答システム「Watson」や、アップル社の「Siri」、さらに機械学習の最新研究成果「Deep Learning」などで現実的な活用が注目され、現在では自動車やゲーム、その他様々な分野での導入が進められています。
人工知能の特徴は、画像認識、音声認識、自然言語処理、予測分析、機械学習、そして与えられた知識・ルールにのっとって意思決定を行う「エキスパートシステム」などを備えていることで、ゲーム業界では過去20年の間に、チェスやチェッカーズ、囲碁などの多くのゲームでAIが人間に勝利してきた歴史があります。
そして2017年1月には、知能戦略・不完全情報ゲーム「ポーカー」でもAIが勝利したというニュースが舞い込みました。
人間に勝利したのは、アメリカのカーネギーメロン大学のトゥオマス・サンドホルム教授、ノーム・ブラウン氏ら研究チームが開発したAI「リブラトゥス」(Libratus)で、ペンシルベニア州ピッツバーグのカジノにて世界で活躍する4人のプロポーカープレイヤーを破り、賞金約2億円相当のチップを獲得したそうです。
カジノへの活用が応用されると、いずれはゲーム進行を取り仕切る「カジノディーラー」の職業が、「AIロボットディーラー」に取って代わられる可能性もあるのではないでしょうか。
ちなみに、2016年6月「Business Insider」の取材にて、シリコンバレー最大のベンチャー育成学校「Y Combinator」代表サム・アルトマン(Sam Altman)氏は、今後AI業界から世界初のトリリオネア(1兆USD長者)が何人も誕生すると述べています。
そのくらい、AI(人工知能)の市場は計り知れないほど大きいのです。