カジノバカラのハウスエッジ[ブラックジャック/スロット/ルーレット]

【写真】パラッツォ・リゾートホテルカジノ(The Palazzo Resort-Hotel-Casino)/ラスベガス(アメリカ合衆国)
カジノバカラのハウスエッジ
カジノゲームは、チェスや囲碁将棋、ポーカー、バックギャモンなどの頭脳スキルゲームのように、最終的に技術が優れたプレイヤーが勝つということはなく、負けて終了するか、稀に大勝ちしたりするのが普通です。
これはカジノゲームに、「還元率」という指標が組み込まれていることで、長い時間プレイすることで負けていく要素を備えているからです。
そして還元率は、1回1回のゲームでどれだけカジノに「天引きされるか」の比率である「ハウス・エッジ」(ハウス・アドバンテージ)により、だいたい決まっていきます。
* 例えばハウス・エッジが5%の場合、プレイヤーが10,000ドル(約100万円)を賭けた時に500ドル(約5万円)がカジノ側の収益として確定されます。
この「ハウス・エッジ」による収益が、巨大カジノリゾートの設備投資や従業員への給料などカジノ運営を成り立たせているのです。
各カジノゲームのハウスエッジ
●ルーレット(アメリカ式):5.26%
●ルーレット(ヨーロッパ式):2.7%
●クラップス(パスライン・ベット):1.41%
●クラップス(オッズ・ベット):0.85%
●ブラックジャック(ベーシックストラテジーを知っている場合):0.5%前後
●バカラ(バンカー側):1.17%
●バカラ(プレイヤー側):1.36%
●スロットマシーン:3%~24%
●キノ:25%以上
●ビッグ6:15.67%前後
このように、ハウス・エッジの側面から言えば、勝つためにプレイするべきゲームがクラップス、バカラ、ブラックジャック(ビデオポーカーも)だということが分かります。
そのため、カジノゲームで勝つための1つの要素として、ハウス・エッジが最低クラスのゲームを集中してプレイすることが挙げられ、中でも「バカラ」は大勝ちしたいときに必須となるゲームです。
実際に、アジアのカジノVIPルームで「バカラ」中心に取り揃えられているのは、バンカー(カジノ側)とプレイヤーの双方が大きな収益を得られるゲームだからなのです。
(参考文献:ザ・カジノ 完全ガイドブック/新潮社,2004)